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2025年10月9日

有楽町新聞街。朝毎読の本社があった!

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 8日の夕刊に「空撮70年前・東京」の見出しで、有楽町新聞街の写真が載っていた。

 1953(昭和28)年の東京都心の航空写真だ。懐かしい!

 中央の上部、線路が膨れている、白い屋根が有楽町駅である。1910(明治43)年6月25日開業した。首都東京の三大紙のひとつ「報知新聞」は、「わが社の裏にできた」と報じた。

 「長蛇の様な煉瓦壁上を轟ッと走る汽車の響は正に現代新文明が擧げた雄々しい勝鬨である」

 115年後の現在も赤煉瓦の上を山手線・京浜東北線の電車が走っている。

 「報知新聞」は「読売新聞」に吸収される。57(昭和32)年に「読売会館」が竣工、テナントとして「そごう東京店」が開店。「有楽町で逢いましょう」が大流行した。

 「有楽町そごう」は2000(平成12)年に閉店、現在は「ビックカメラ」になっている。

 道ひとつ隔てて「東京日日新聞」があった。写真の53(昭和28)年は「毎日新聞東京本社」である。66(昭和41)年、現在の竹橋「パレスサイドビル」へ移転した。

 この写真で読売新聞東京本社はどこにあるか。有楽町駅の右、外堀の向う側の白いビルではないだろうか。学生時代、総選挙のアルバイトで何日か通ったが、記憶がはっきりしない。大手町に引っ越すのは71(昭和46)年10月である。その跡(読売銀座ビル)は、プランタン銀座→マロニエゲートに変わっている。

 朝日新聞東京本社は、外堀に架かる「数寄屋橋」の左脇。その左側は日劇だ。

 「数寄屋橋」は、外堀の埋め立てに伴い58(昭和33)年に撤去され、菊田一夫筆「数寄屋橋此処にありき」が残る。

 朝日新聞東京本社は、1980(昭和55)年9月築地に移転した。現在は有楽町マリオンになっている。

(堤  哲)