2025年9月22日
あと3週間で閉幕。今さらですが大阪・関西万博の見どころ
78年入社元社会部の滑志田隆さんが会長を務める「日本林政ジャーナリストの会」の会員として、19日(金)午後、2025大阪・関西万博を見学した。
入場までに1時間かかった。10月13日(月)閉幕を控え、入場者が増えているのだ。
会場をぐるりの大屋根リング。1周2㌔。高さ12㍍(最大22㍍)。大林組、竹中工務店、清水建設の各グループが施工した。写真は大林組の工事担当者から説明を受けているところだが、リングの下を見て下さい。ひとヒト人です。通路、床に座り込んでの休憩所、パビリオンの入場待ちの行列。何といっても日陰が喜ばれているのです。
閉幕後、大屋根リングは、万博レガシーとして保存・活用が検討されています。

会場へ行く前に大阪木材会館で博覧会協会の永見靖持続可能局長、大阪府木材連合会の三宅英隆専務理事、中川木材産業㈱(本社堺市)中川勝弘社長からレクを受けた。


三宅専務は「リングを提案したのは、私たちの団体なんです」と胸を張った。中川社長は70年大阪万博にも関係していて「55年前、日本のパビリオンには木材が一切使われていませんでした。テーマは『人類の進歩と調和』。『進歩』の象徴として鉄やガラス、膜構造などの未来的素材が選ばれ、木材は『古い素材』として敬遠されていたのです」。今回の万博では「日本政府館をはじめ、住友館や三菱未来館など、多くの日本パビリオンで木材が積極的に使われています。持続可能性や環境配慮が重視される現代において、ようやく『木材の価値』に目を向け始めたのかも知れません」という。

上段左からウズベキスタン、ハンガリー、ポーランド、スペイン、カタール、下段左からバーレーン、ドイツ、イタリア、アイルランド、オーストリアの各パビリオン
マップもあります。赤色は木材を使っているパビリオンです。

詳しくはhttps://wood.jp/12-product/expo2025/で見て下さい。
(堤 哲)