2025年9月9日
毎友会会長河野俊史さんの「皆既月食」、赤い月の写真

9月の満月のことをアメリカ先住民は「コーン・ムーン」(とうもろこし月)と呼ぶそうです。実りと収穫を祝うハーベスト・ムーンという呼び名もありますが、これは秋分に最も近い満月を意味し、今年は10月7日になるのだといいます。
そのコーン・ムーンが地球の影に隠れる皆既月食が今日、9月8日未明にありました。皆既中に赤く見える月は「ブラッド・ムーン」(血の月)といわれます。日本で皆既月食が観測されたのは2022年11月以来2年10ヶ月ぶりです。
写真は皆既月食中の赤銅色の月です。ちょうど、みずがめ座の中にあり、背景にいくつかの恒星が輝いています。普段は月明かりで周囲の星を見るのは難しいので、皆既月食中ならではの光景です。ちょっと拡大してみると分かりやすいと思います。



上の3枚は皆既食の前後の写真です。光が当たっている部分と影の部分の間にうっすら青みがかった帯状のエリアがあるのがお分かりでしょうか。この部分は「ターコイズ・フリンジ」と呼ばれ、月食ごとに現れ方が微妙に変化します。ターコイズはトルコ石のような青緑色のことで、フリンジは「へり」とか縁飾りという意味です。
太陽光が地球のオゾン層を通過する際に、赤い光が吸収されて青い光だけが透過して月に投影される現象で、肉眼では見るのが難しいかもしれません。前回2022年の皆既月食のときに比べると少し薄いかなという印象です。
今回の皆既月食は午前2時半から4時前にかけて。こんな時間に外をうろうろして職務質問でもされるのも嫌なので、横着して家の窓越しの撮影になりました。
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Facebookから勝手に引用しました。失礼!
(堤 哲)