2025年4月28日
必見!横浜ニュースパーク「報道写真を読む」


「静止写真を動画にするAI(人工知能)には肝をつぶしました」。元毎日映画社社長・磯貝喜兵衛さん(96歳)が、プレビューでの感想をFacebookにアップしている。
26日から横浜の日本新聞協会ニュースパークで始まった毎日新聞主催「報道写真を読む」展(8月31日まで、入館料:一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料)。
「毎日新聞社には日中戦争から太平洋戦争にかけて600人余の海外特派員が撮影した約6万枚のネガが保存されています。2022年からこれらのデジタルアーカイブ化を進めるとともに、東京大学・京都大学との共同研究によって背景を読み解き、未来を生きる世代に伝える方法を検討してきました。
本展では、毎日新聞特派員が撮影した戦争の実相を鮮明な画像でご覧いただくとともに、共同研究により開発したデジタルコンテンツも体験していただきます。戦争を直接体験した世代が少なくなるなか、資料を通して若い世代に「自分ごと」として戦争について考えてもらうことができる仕組みを、大学生や大学院生とともに考えてきました。
今年は昭和100年の節目にもあたります。戦争、敗戦、復興、高度成長、バブル、災害、疫病......報道写真は人々の姿を写してきました。戦争とは何か、そして情報とどのように向き合うべきか。「今」の問題として展示をご覧いただけますと、うれしく思います」
「毎日戦中写真」アーカイブ化は、東大・京大と共同研究を進めていて、戦後80年に合わせての写真展開催になった。

磯貝さんが驚いた静止画→動画は、渡邊研究室の肖雲鵬・森吉蓉子両研究員が制作したもので、馬と飼い葉桶の写真では、馬が首を突っ込んでエサを食べる動画が5秒ほど流れる。AIがその写真から前後の動作を判断して、動画になるのだという。必見です。
戦中写真は15年にわたって撮影され、少なくても657人の特派員・海外支局員が取材、うち91人が命を落とした、と説明がある。
特派員は、写真と履歴が展示されている。


展示写真は、すべて英文がつけられている。
(堤 哲)