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2024年5月13日

元気いっぱい!「サンデー毎日」ニュース最前線の倉重篤郎さん

 元政治部長・論説委員長、78入社で現客員編集委員・倉重篤郎さん(70歳)の名前に思わぬところで遭遇した。

 村山由佳・朴慶南著『私たちの近現代史―女性とマイノリティの100年』(集英社新書2024年3月刊)の「おわりに」で。朴慶南さんが「私にとってはじめての対談本ですが、長い対談を構成してくださった倉重篤郎さん」と、謝辞の最初に名前が出てくる。

 「この対談の現場に居られた?羨ましい!」とメールすると、即レスポンスがあった。

 「サンデー毎日のつながりで、対談のまとめ役をつとめさせていただきました。おっしゃる通り、お二人とも凄腕の熟女でした。何回か、食事を共にさせていただきましたけど、とてもかなわない、との印象でした」

 集英社のHPでこの新書を紹介している。《1923年9月1日に発生した関東大震災は、東京近郊に大きな被害をもたらしたばかりか、近代日本の精神にも大きな傷跡と罪科を刻み込んだ。民間人らによる朝鮮人虐殺や憲兵らによる無政府主義者殺害である。

 シベリア抑留体験のある父を持ち、ドラマ・映画化された小説『風よ あらしよ』でアナキスト伊藤野枝・大杉栄と、大震災での彼らの殺害を描いた村山由佳、祖父が関東大震災で殺されかけ、家父長制の色濃い在日家庭に育ち、自らも様々な形での差別を経験してきた朴慶南。

 ふたりが、戦争と植民地支配、災害と虐殺が日本人社会に与えた影響、そして、いまだ女性やマイノリティへの差別と偏見が根強く残るこの国の100年を語り尽くす》

 倉重さんは元気だ。「サンデー毎日」の「倉重篤郎のニュース最前線」はいつも過激で、GW特集は「裏金事件の闇・本丸は森元首相ではなく自民党中枢だ!」といった具合だ。

 元気の秘密はウォーキング、と日本記者クラブ会報に書き、毎友会HPでも紹介された。

 「70歳になっても歩くことに苦がない。どころか楽しくてしょうがない」と、早朝の散歩、都心に出てもできるだけ歩いて移動する。

2017年2月の講演会で撮影

 地下鉄駅の階段上りを「都市登山」と表現する。「1つ飛ばしする。脹脛や太ももが鍛えられ、趣味の登山の役に立つ。下りは、はずむようなリズミカルなステップがいい」

 永田町国会議事堂前駅は、首相官邸前の交差点出口に上がるまで、長いエスカレーター4本分、標高差は50㍍あるのではないか。

 プレスセンタービル。「1つ飛ばしで9階まで上がる。右回り、左回り両方あるが、左翼的気分の日と右翼的気分の日と使い分ける」という。

 元気なハズである。

(堤  哲)