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2022年3月29日

「サンデー毎日」創刊100年、記念号発売中!

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 今週発売の「サンデー毎日」4月10日号は、創刊100周年記念号だ。1部450円。記念に是非お求め下さい!。

 創刊は、1922(大正11)年4月2日。「サンデー毎日」に続いて4月12日「英文毎日」、5月11日「点字毎日」が創刊している。この年4月に大阪毎日新聞社の本社ビルが堂島に完成、その記念事業だった。

 表紙の見出しに、「東大合格者実名アンケート」。いかにも「サンデー毎日」らしい。

 「大学合格者高校別一覧」が初めて掲載されたのは、「サンデー毎日」1964年4月5日号だった。企画の発案者は、デスクの三木正(1990年没70歳)。帰宅の電車内で東大新聞に載っていた東大合格者の名簿を見ていて思いついた。

 「これが東大合格ベスト20高校」。5ページの特集記事だった。三木がベスト20の一覧表をつくり、記事は編集部の増田れい子(2012年没83歳)が書いた。

 これが売れた。以来、年中行事となった。「受験戦争をあおる」と批判されたが、続いている。ことしで59年である。

 元「サンデー毎日」記者・徳岡孝夫さん(92歳)が、三島由紀夫から電話があって事件の現場にいたこと、「檄」分を全文掲載したことを証言している。

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1928年10月発行の秋季特別号

 「三島の表紙のその号は、記録的に売れました」。1970年12月13日号。「通常80円が90円の特別価格だった」と写真説明にある。

 《新聞と違って『サンデー毎日』はタブーが無くて本当に楽しかった。読者の好奇心をそそる企画を考え、どこへでも出かけていって新聞のようにかしこまらず突撃取材して、見たこと、聞いたことを思い切り書ける――。それは今も昔も同じだと思います》

 鏑木清方の妖艶な絵が表紙を飾ったこともあった。1928年10月発行の「サンデー毎日」秋季特別号。「牡丹灯籠」のヒロインお露の艶姿である。

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 文芸評論家東雅夫さんが「鏑木清方の大回顧展のためといわれ、その現物を貸してしまった」といっている。現在東京国立近代美術館で開催中の「没後50年鏑木清方展」で展観されているかも知れない。

 「サンデー毎日」で「ボケない名言」を連載中の五木寛之さんのインタビューが載っている。「サンデー毎日」頑張れ!のエールである。

(堤  哲)