2022年2月14日
冬季五輪カーリングのスキップ、藤澤五月さんの北見北斗高校の先輩は?

このテレビ画面は、北京五輪カーリング女子予選リーグROC戦、スキップ藤澤五月選手(30歳)の最終ショットである。2月12日深夜、いや13日未明である。
この試合、日本は10―5で勝利して、予選リーグ3勝1敗とした。
藤澤選手は、午前中に行われたデンマーク戦最終ショットで相手のストーンを2個打ち出して3点を獲得、8―7の大逆転勝利を決めている。調子があがっている。
藤澤選手、愛称「さっちゃん」は、北海道立北見北斗高校85期。54年先輩の31期・社会部旧友の大住広人さん(84歳)にコメントを求めると――。
「おりんぴっくは、とりわけ昨年あたりから嫌いでして、ぺきんも見とりませんが、てれびニュースの切れ目にちらと目に入り、じ~っと見てたら3点どりで逆転の瞬間でした。
まあ納得、なんたって北見北斗の出身なんだから、おしゃべり抜きの口ま一文字もよかった。総論はともかく、いいもんはいい。拍手、です。これまたありがとさんです。南無
おおすみひろんど」
大住さんはテレているが、北見北斗は誇りなのである。ネットで検索すると、偏差値62とあった。進学校である。
私(堤)が記憶していているOBは、ラグビーの宮井国夫選手(89歳)。明大―八幡製鉄(現日本製鉄)で活躍した快足ウイング。むろんラグビー日本代表だった。明大時代は陸上のインカレ100㍍に競走部の応援で出場、決勝で10秒6秒を記録して2位に入った。
藤澤選手がスキップをつとめるロコソラーレは、前回2018年の平昌オリンピックでは銅メダルを獲得している。今回もメダルを!祈ろう。大住さんも応援して!
(堤 哲)
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もう一人の北見北斗高校卒、元編集委員、上杉恵子さん(城西国際大学特命教授)のコメント――
辺境の地・北見が、平昌五輪でのロコソラーレの活躍でにわかに注目を集めた4年前。
今年開学100年を迎える我が母校・北見北斗高校の名も、藤沢五月選手の出身校として東京社会面に登場し、感激ひとしおでした。
また、私の代の同級生LINEグループもそのときから、ロコソラーレ応援団LINE状態に。
そのLINEメンバーのひとりがチーム発足時からのスポンサーで、今回も現地に帯同。毎試合リアルタイムで届く実況メッセージに、全員一喜一憂。
吉田知那美選手が勤務する会社の経営者でもある彼のみならず、同級生たちの仕事のパフォーマンスが、試合の行方以上に気になるほどです。
この高校の風変わりな校歌は、大先輩である大住広人さんを通して、東京社会部のごく一部の皆さまにかつてはよく知られていました。毎友会会員の中にも、口ずさめる方がいらっしゃるはずです。
「校歌つながり」の諸先輩、そして私自身も社を去り、ラグビー部が花園常連だった時代も遠い過去となって、毎日新聞との縁がすっかり薄れた我が母校の名が、今回の五輪紙面を再び飾ることをひそかに期待しつつ、白熱する試合を見守っています。