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2022年1月20日

44年前の花園大会にTBS佐々木卓社長も出場していた!

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佐々木卓TBSホールディング社長

 純利益、株価、時価総額で業界首位「商社三冠」の伊藤忠商事社長石井敬太さん(62歳)が日経新聞夕刊連載「人間発見」で紹介されている。

 石井社長は、44年前、1977(昭和52)年の第57回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社主催)に出場した。1回戦で同点引分け、抽選で敗戦となったが、商社マンになって一番大切にしてきたのはラグビー精神、フランカー魂だった。

 フランカーはFWの第3列。「スクラムが崩れると真っ先に混戦に飛び込み、味方にボールをつなぐ。相手の攻撃には頭からタックルを仕掛けてピンチをしのぐ。地味なポジションだが、やりがいがある。ラグビーだけでなく、その後の仕事人生でも不思議と私の役目は同じだと考えてきました」と、石井社長は連載で語っている。

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ラグビーボールを持つ石井社長(1月17日付日経新聞夕刊)

 花園に出場したのは、早稲田大学付属高等学院の2年生のとき。縮刷版で調べると、東京都の決勝では国学院久我山を9―6で破り、初出場を決めた。

 超高校級の久我山FWをタックルで止めたのだ。久我山にはのちに早大→サントリー、日本代表本城和彦選手がいた。久我山は翌58回大会で優勝、本城は高校日本代表にも選ばれている。

 石井社長は、その時のメンバーを紹介しているが、キャプテン、No8寺林努は東京海上日動火災保険の元常務執行役員。副キャプテン、スクラムハーフ佐々木卓はTBSホールディングス社長で毎日新聞グループホールディングスの取締役も務める。社会部旧友佐々木叶さん(2017年5月1日没、92歳)の息子だ。

 FW第2列の2年生コンビで、本山浩は味の素グループのF-LINE社長、竹内徹は三越伊勢丹ホールディングス副社長。

 早大学院の監督は、早稲田ラグビーの理論的指導者大西鐡之祐さん(1995年没、79歳)だった。都大会で花園出場を決めた時、大粒の涙を流した、と記事にある。「こんなすばらしいチームは初めてだ。学業はみな80点以上。60人の部員は夕方4時半から練習して、帰るのは夜8時。それから勉強をやっている」と文武両道を称えた。

 着ていたユニフォームは、大学チームのお古の赤黒のジャージーだった。

 寺林と佐々木は大学に進んでもラグビーを続け、4年次は高校時代同様キャプテンと副キャプテン。佐々木は身長168cmと小柄ながら、9番SH(スクラム・ハーフ)として出場し、慶応には25―16、明治には21―15で、いずれも快勝した。

(堤  哲)