2021年9月29日
元スポニチ社長、牧内節男さん、96歳にしてスマホと格闘す

ブログに「スマホを手に入れる。使い方がまだ十分わからない。唯、わかったのは96歳の持つものではないということである。『今日の運勢』を見ようと操作したところ1930年生まれ以降しかわからないのだ。私のように1925年生まれはないのである。それでも面白そうである」と書いた(9月22日)。
物好きがいると見て「原稿にしろ」という。
スマホの良いところは表紙を開けると大きな時計版、日付と万歩計があることだ。もともと携帯は時計と電話代わりであった。それに時々、カメラを使用した。今回も使い方は携帯程度になるであろう。これは確かである。操作は指で上に撫でれば良い。後は表示される文字に従えば目的は達成される? ところがそういかないのである。私の指が悪いのか、機械が悪いのか・・・
暗証番号「5」「9」を入れると、次の事項が表示される。「電話/電話機、メール、インターネット、1,2,3,4,5の数字、PLAYストア、GOOGLE、カメレ・ビデオ、Dメニュー/検索アルバム、声で調べる・操作する、ドコモサービス、乗換案内、さくらさくらコミュニティ、地図、LINE、スケジュール、目覚まし、ホームカスタマイズ、花ノート、Dショッピング、本体設定、自分の電話番号、らくらくホンセンター、使い方ガイド、ダウンロードしたアプリ、よく使うブックマーク、便利ツール。今度は絵付きで電卓など16個の機能の図、エンターテイメント、トラベル・ドコモ海外利用、あんしんツール。災害用キット、データーコピー、つながりほっとサポ・・・安心データー保存」
よくできた機能がいっぱいある。
インターネットを指で押えると「銀座一丁目新聞」が出てくる。外で誰かに説明するときには役に立つ。「この新聞を出すのが私の生きがいなのです。平成9年4月開設だから20年を超えています」と胸を張る。GOOGLEは検索を押すと文字が表示され、「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」が出てくる。「本日の天気」「台風の動き」と書き込めばその状況が表示される。「常に最悪の場合を考えよ」を教え込まれているので「災害用キット」は使えるようした。
10月のスケジュールを入れようとしたが、文字と数字の変換がうまく行かず諦め、手帳に書き込んだ。スマホは若者にとってはなくてならない日常用品であろうが、私が使いこなせるようになるには後数年はかかる。英語「MACHINE」は女性名詞である。「男女7歳にして席を同じくせず」と教わった大正生まれは、ともかく女性は苦手なのである。連日涙ぐましい苦闘が続く・・・
「秋深しスマホ手にして吾惑う」悠々
(牧内 節男)