2020年9月11日
95歳の誕生日を迎えた牧内節男さん
社会部旧友、元社会部長の牧内節男さんは、8月31日に95歳の誕生日を迎えた。 牧内さんは、インターネット上にブログ「銀座一丁目新聞」http://ginnews.whoselab.com/を持ち、10日に1回、4本の原稿を更新するとともに、「銀座展望台」を毎日アップしている。
9月10日号には、「95歳」に関連する記事を書いている。100歳、センテナリアンを目標にブログを更新続けることを表明している。以下にその心意気を——。

95歳というのは節目の年齢と見えて誕生日には女性5人、男性5人から誕生日カードやプレゼントいただいた。感謝のほかはない。
後5年は生きようという目標もできた。「有終の美」を目指して書くことにしよう。
「バラの香や秘められた謎我悟る」悠々
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100歳を目標にした。毎朝「南無阿弥陀仏」を数回口ずさむ。心が落ち着く。あと冷水摩擦と柔軟体操をするのが日課である。一日心の欲するままに楽しく過ごすことにしている。
書くことが生きがいなので「銀座一丁目新聞」は続けていく。今、読書は藤沢周平の時代小説にはまっている。
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私は悟る。人は死ぬまで「快挙の旗」を立てるべきだと。「萎えた心では進めない。
うつむいていては先が探せない。嘆いていては歌えない」。
老子の言う通リ「人の命我にあり」である。
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その前段にこうある。
《長生きの秘訣の一つは「良き友達を持つ」ことであろう。作詞家の阿久悠を知ったことである。当時の(スポニチ)編集局長の紹介であった。ゴルフも一緒にした。阿久悠さんから巧まずして教えられることが多かった》
《スポニチ後援で、現日本山岳協会の会長八木原圀明氏、副会長尾形好雄氏が1993年(平成5年)12月18日、冬季のサガルマータ(エベレスト・8848メートル)に南西壁から初めて登頂に成功した。当時、群馬山岳連盟に所属するサガルマータ登山隊長と登頂隊長。
翌平成6年1月元旦号のスポニチの一面に、サガルマータ頂上に翩翻と翻るスポニチ旗を持つ2人の登山隊員の写真とともに、「快挙の旗」の見出しで阿久悠さんの「きっとことしは」の歌が紹介された》
思いうかべてみるがいい
それがどれほど凄いことか
8848メートル
サガルマータの頂上で
天のうたを聴き
地の声を心によみがえらせることが
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私が社会部長であったのは昭和51年3月から昭和52年2月までわずか1年である。論説委員の時、同期生の編集局長(注:平野勇夫さん)に「ロッキード事件をやってくれないか」と頼まれて引き受けた。それよりも社会部のデスクを4年努め「鬼軍曹」と言われた。
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あとはブログを読んでください。
ともかく元気な95歳です。
(堤 哲)