2019年1月18日
従軍記者ら90人が死亡した事実の検証 64年入社中安宏規さん発行の「濁水かわら版」
中安宏規さん(78)がユニークな情報紙をつくっている。創刊は2017年5月で、これまで74号を発刊しているから、1カ月に3回発行していることになる。
「濁水かわら版」。「荘子」山木篇の「濁水を見て清淵を知る」からという。
不定期発刊で、1号A4判3枚程度。PDFをメール添付で送信している。無料。
「ボケ防止を兼ねて」と謙虚だが、最新の74号は、「日本の戦争22 支那事変シリーズ」。戦争の連載を22回も続けているということだ。
73号に従軍記者が何人死亡したか、自ら各社別に集計している。
①毎日新聞 66人
②同盟通信(現共同)56人
③朝日新聞 47人
④読売新聞 41人
⑤NHK 37人
などとなっている。
毎日新聞社は、1952(昭和27)年に『東西南北―毎日新聞社殉職社員追憶記―』(毎日新聞社終戦処理委員会編、非売品)を発行しているが、占領地の現地で新聞発行にあたった社員を含め、毎日新聞関係の死者は90近くにのぼる、と記してある。
『東西南北』の表紙が載っている「濁水かわら版」第73号と、70号をこのページにアップします。
(堤 哲)