2018年7月18日
元毎日新聞記者の歌人松村由利子さん

何気なくテレビをカチャカチャやっていたら、毎日新聞で一緒に仕事をした女性が現れた。歌人の松村由利子さんである。石垣島に住んでいて、原発難民?だった歌人の俵万智さんを引き寄せたといわれる。
NHK短歌(Eテレ毎週日曜午前6時放送、 再放送・毎週火曜午後3時)の選者である。
番組のHPで選者を紹介している。
松村由利子(まつむら ゆりこ)1960年福岡市生まれ。「かりん」同人。馬場あき子に師事。歌集に『大女伝説』(第7回葛原妙子賞)『耳ふたひら』など。著書に『与謝野晶子』(第5回平塚らいてう賞)『31文字のなかの科学』(科学ジャーナリスト賞2010)『短歌を詠む科学者たち』など。全国紙の記者として働いた後フリーに。
選者の抱負――。
【晶子の多才ぶりを伝えます】
与謝野晶子は、実に多才な歌人でした。女性が経済的に自立する大切さを説くなど、さまざまな社会評論をものにし、子どもたちのために数々の童話も書きました。でも、デビュー作である『みだれ髪』の情熱的な恋の歌しか知らない人も多いのではないでしょうか。ワーキングマザーの先駆けだった晶子の生き生きとしたまなざしを、彼女の歌と文章から紹介してゆこうと考えています。
私自身、折々に彼女の言葉に勇気づけられ、隣にいる大先輩「晶子さん」のような親しみを感じてきました。皆さんにもその魅力が伝わりますように。
番組でも晶子の作品をクイズ風に紹介した。
〇〇〇〇には何が入ると思いますか。
ゲストの言語学者金田一秀穂さん(金田一京助の孫)は「うつくし」、司会の有森也実さんは「酔いどれ」。
正解は「かわゆし」だった。
番組の冒頭で紹介された彼女の短歌は――。
フェミニズムは
もう終わりだと
友は笑み
天然酵母ビール
飲み干す
松村由利子
(堤 哲)