2025年5月13日
村嶋帰之資料「平和学園」へ寄贈(大阪毎友会HPから)
大毎社会部記者・村嶋帰之(よりゆき、1891~1965)は、日本で最初の労農記者として知られる。
大阪毎友会のHP「閑・感・観~寄稿コーナー」に、「大毎・村嶋帰之記者の残した資料を平和学園に寄贈」という記事が載っている。元神戸支局・城島徹さんが投稿した。


2025年4月25日付
城島さんは「ひょんなことから村嶋先輩が遺した資料の整理、寄贈先探しに関わり」、この記事を書くまでの経緯を綴っている。
《村嶋は1891(明治24)年生まれで、社会運動家の賀川豊彦や民主社会党(民社党)を創った初代委員長の西尾末広の盟友として知られ、全五巻の分厚い著作選集が出ています。遺されたのは労働運動や遊郭や心中など興味深い資料の山々です。それらを遺族のもとに通って目を通しながら、関西の大学などに寄贈の可否を打診してきました。話がなかなかまとまらなかったのですが、数年間の悪戦苦闘の末、ついに今年3月、賀川と村嶋が創設した学校法人「平和学園」(神奈川県茅ケ崎市)に寄贈されたのです。
その顛末証明書というわけではないですが、毎日新聞の大阪面(4月19日)と神奈川面(同25日)に愚生の書いた「寄贈」の記事を掲載していただきました。神戸支局、大阪社会部の後輩として安堵したのは言うまでもありません》
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城島さんは、1956年東京生まれ。81年入社。大阪社会部、東京社会部(文部省を担当)、アフリカ特派員ヨハネスブルク支局長、長野支局長、生活報道センター長、大阪本社編集局次長などを経て、東京本社で教育、文化をテーマに執筆。日本新聞協会NIE専門部会委員。明治大学基礎マスコミ研究室主任研究員。目白大学と新渡戸文化短期大学で新聞活用講座を開設し非常勤講師を務める。著書に『私たち、みんな同じ―記者が見た信州の国際理解教育―』(一草舎出版、地方出版文化功労賞奨励賞受賞)など=『謝る力 「伝える言葉」が人の心を動かす時』(清水書院2018年刊)にある略歴。
(堤 哲)
大阪毎友会HPはhttp://maiyukai.o.oo7.jp/