2024年8月18日
栗原俊雄著『戦争と報道』―「八月ジャーナリズム」は終わらない

岩波ブックレット・定価:693円
夏の集中的な戦争報道は「八月ジャーナリズム」と揶揄される。しかし著者はそれを1年中、20年間行ってきた名物記者。なぜ80年前の戦争についての報道が必要なのか、戦争体験者がいなくなる中でどんな意義があるのか。世界が不安定化する中、戦艦大和、シベリア抑留、硫黄島遺骨収容などを例に改めて戦争報道の意義を伝える。
著者略歴:栗原俊雄1967年生まれ。東京都出身。早大政経学部政治学科卒、同大学院修士課程修了(日本政治史)。96年入社。現在専門記者(日本近現代史・戦後補償史)。
著書に『戦艦大和——生還者たちの証言から』『シベリア抑留——未完の悲劇』『勲章——知られざる素顔』『遺骨——戦没者三一〇万人の戦後史』『東京大空襲の戦後史』(以上岩波新書)。『シベリア抑留は「過去」なのか』(岩波ブックレット)『硫黄島に眠る戦没者——見捨てられた兵士たちの戦後史』(岩波書店)『「昭和天皇実録」と戦争』(山川出版社)『特攻——戦争と日本人』(中公新書),『戦後補償裁判——民間人たちの終わらない「戦争」』(NHK出版新書)『シベリア抑留 最後の帰還者』(角川新書)など。
第3回疋田桂一郎賞(2009年)第24回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞(2018年)。
——岩波書店HPから