2026年1月13日
事件記者健ちゃんがNHKで三億円事件を語る


元社会部長、事件記者の中島健一郎さん(81歳)が、10日夜放映されたNHK総合テレビ未解決事件File.10「三億円事件」に出演した。
中島さんは、警視庁捜査一課担当記者だった1975(昭和50)年12月10日、三億円事件の時効が成立した。
中島さん、健ちゃんは、時効成立の直前に捜査線上に浮んだ男を、ハワイまで追いかけて直接話を聞いた。その記事が、75年11月15日付社会面に掲載された。
警視庁はこの男を別件で逮捕したが、三億円事件への関与は立証できなかった。
事件は1968(昭和43)年12月10日に起きた。東芝府中工場社員のボーナスを運んでいた車が白バイ隊員を装ったニセ警官に停車させられた。ニセ警官は車の下に発煙筒を仕掛け「車が爆発する」といって、4人の銀行員・運転手らを避難させ、その車を奪って逃走したのだ。被害額は2億9430万円。語呂あわせで「にくしみのない犯罪」とも呼ばれた。盗まれた金は、損害保険で補填され、被害者のいない犯罪ともいわれた。
健ちゃんは、昨年4月、『事件記者 今だから明かせる真相、そして裏話』をインターネット販売で出版した。
その第1章が「3億円事件最後の容疑者」なのである。
これをNHK「未解決事件」のスタッフが読んで、健ちゃんに出演を依頼したのだ。
健ちゃんは、ハワイで会った「最後の容疑者」に、テレビ画面の写真にあるように「君が全部筋書きを描いたんじゃないのと迫った」わけだ。
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社会部で健ちゃんの1年先輩、当時同じ警視庁七社会毎日新聞のクラブ員で、捜査二課を担当していた牧太郎さん(81歳)が自身のブログ「牧太郎の二代目・日本魁新聞社」(1月12日)で書いている。
《夜、NHK総合テレビ「未解決事件 三億円事件」。
1968年の冬、東芝府中工場社員のボーナスを運んでいた車が白バイ隊員を装ったニセ警官に停車させられ、約3億円が奪われた事件。
警視庁捜査1課担当だった、親しい記者仲間・健ちゃんは時効成立直前の捜査で浮上した男を、ハワイまで追いかけて取材した。
「未解決事件 三億円事件」では、健ちゃんの話を中心に展開されていた。
11日昼、健ちゃんに「テレビ、見たよ」と電話。
「NHKは踏みこんでいないが、あの人が犯人だと思っている」と健ちゃん。どうなんだろう?》
(堤 哲)