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2024年5月10日

江成常夫写真展「花嫁のアメリカ」が横浜で19日まで

5月19日(日)まで横浜市民ギャラリーgallery fu(ギャラリーフー)で開催中。正午~午後7時。日曜日は午後5時まで。13、14日は休廊。同ギャラリーは横浜市中区石川町1-31-9、JR根岸線石川町駅元町口出口から徒歩3分

 HPでの紹介文——。太平洋戦争の後、日本にやってきた兵士たちと結婚しアメリカへ渡った女性たちは「戦争花嫁」と呼ばれ、その数は4万人を超えるとされます。

 写真家・江成常夫は、1978年にアメリカへ渡り、彼女たちを取材しその証言をまとめ「花嫁のアメリカ」(講談社/講談社文庫)として発表。その20年後に再び彼女らを取材し「花嫁のアメリカ 歳月の風景 1978-1998」(集英社)を上梓。そして2022年「花嫁のアメリカ[完全版]」(論創社)を発表しました。

 本展覧会では、これら3冊に収められた写真作品からセレクトした24点を展示します。当時の日本の常識や考え方から抜け出し、周囲の反対を押し切って、自身の愛、プライド、夢、欲望を貫いた彼女たちの強い意志に焦点をあて、その思いが、世代を超え受け継がれていることを取り上げます。

 江成さんは、62年入社。74年に退職してフリーカメラマン。NY滞在中に米将兵と結婚して海を渡った「戦争花嫁」と出会い、カリフォルニアに住む彼女たちをインタビューし、写真を撮影した。

 写真集に「百肖像」(毎日新聞社1984年)▽「まぼろし国・満洲」(新潮社1995年)▽「花嫁のアメリカ歳月の風景」(集英社2000年)▽「ヒロシマ万象」(新潮社2002年)▽「鬼哭の島」(朝日新聞出版2011年)▽「被爆 ヒロシマ・ナガサキいのちの証」(小学館2019年)▽「いのちのかたち」(論創社2024年)など。土門拳賞・木村伊兵衛賞受賞。