新刊紹介

2023年9月6日

『ヘイトクライムとは何か』角川新書から鵜塚健・後藤由耶さんが共著で

 ——頑張っている新聞社時代の後輩から新著が送られてきた。

 1938年のナチスによるユダヤ人シナゴーグ襲撃事件(クリスタルナハト)から説き起こし(著者らはそれほどの危機意識を持っている)、100年前の関東大震災時の朝鮮人・中国人らの大虐殺(一部日本人も含む)、メディアの責任など縦横に語っている。新聞記者らしいわかりやすい文章なので、硬化した(軟化した?)頭には助かる。

 これから味読する。

 これはFacebookにあった大阪社会部OB藤田修二さん(65入社)の記事。

 鵜塚健・後藤由耶共著『ヘイトクライムとは何か―連鎖する民族差別犯罪』(角川新書、定価1,034円)。

 毎日新聞HPによると、鵜塚健さんは大阪本社編集制作センター編集部長。1993年入社。大阪本社社会部、外信部、テヘラン支局長などを経て2023年から現職。

 単著「イランの野望~浮上するシーア派大国」、共著「SNS暴力~なぜ人は匿名の刃をふるうのか」。龍谷大大学院非常勤講師。

 鵜塚さんは、2年前の2021年2月、毎日新聞OBの勉強会「二金会」の講師として「デジタルシフトの現在地」と題してZoomで講演してくれた。当時の肩書は、東京本社の統合デジタル取材センターデスクだった。

 後藤由耶さんは、写真映像報道センター所属。2008年入社。滋賀県の大津支局を経て、大阪写真部、東京本社写真部(現・写真映像報道センター)。