新刊紹介

2018年6月11日

石寒太著『金子兜太のことば』

 金子兜太さんは、戦後俳壇のトップランナーとして70年間活動を続け、生涯現役のまま、2018年2月20日に98歳で逝去した。

 著者の石寒太さん(本名・石倉昌治)は、毎日新聞OBで、元「俳句αあるふぁ」編集長。兜太と同じ加藤楸邨を師に持つ俳人。兜太との長年の交流の中で胸に刻まれた言葉と俳句を選んで、解説している。

 内容紹介に以下の言葉があった。
 〝俳句があるかぎり、日本語は健在なり〟
 〝物事を成就させるのは、「運・鈍・根」ですね〟
 〝死ぬのが怖くないか? と問われたら、「死ぬ気がしなかった」と答えます〟

(毎日新聞出版社刊、1,500円+税)

(堤  哲)