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2024年1月22日

さいたま版「歌壇」2023年の年間優秀賞作品に元「サンデー毎日」山本茂さん

 64年同期入社の山本茂さん(86歳)から「寒中見舞い」で届いた近況。

 《嬉しいことに毎日新聞さいたま版「歌壇」の年間優秀賞受賞の知らせが届きました。令和3(2021)年の最優秀賞につづく朗報です。いずれにせよ、褒められてナンボってのがヘッポコ歌人の喜びってものでしょう》

 受賞作は——

  武蔵野の掩蔽壕の小暗きやひそやかに羽化するありじごく 山本 茂

 選者井ケ田弘美さんの評——。

 掩蔽壕(えんぺいごう)とは軍事施設、今でも残っています。「ひそやかに羽化するありじごく」は暗い中で実際に羽化があるのかもしれませんが暗喩なのでしょう。この暗喩は秀逸です。現在、世界各地で戦闘が勃発して、各国が軍備増強をしており日本も着手しています。蟻(あり)地獄を思わせる状況といえましょうか。

 山本茂さん

 この写真は、短歌で年間最優秀賞に輝いたことを紹介した、この毎友会HP「元気で~す」(2022年4月5日付)に掲載した。

 2021年短歌最優秀賞の作品は――。

  韃靼の風に打たれつ父しのぶ旧開拓地の峠を越え行き

 毎日新聞さいたま版の「短歌・俳句・川柳」欄には、毎週短歌2首、俳句2句を投稿、その入選作が掲載される毎週木曜日は、早朝目覚め、上位入選すると、ドーパミンが出まくり1週間は上機嫌でいられる、というのだ。

 句歴13年、短歌歴3年——。元気の源である。

(堤  哲)