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2024年1月4日

新聞各紙元日紙面 創刊150年の読売新聞は、毎日新聞と56号差

 ――一年の始まりの日に大地震・津波のニュースには驚かされました。被害が少しでも少ないことを祈りながらテレビニュースを見つめていました。波乱の予感がする年初です。

 毎年、自分に課している新聞の元日紙面の主要記事読み比べ。きょうも朝からコンビニに行って、毎日に加え4紙を揃え精読してみました。全体的にいえば、度肝を抜かれる記事はありませんでした。低調だったといってもいいかもしれません。

 これは毎日新聞連載コラム「掃苔記」の筆者・滝野隆浩さん(83年入社、専門編集委員)がFacebookに投稿した記事の書き出し。

 元日付けの紙面を見ていて、エッと思ったのは、今年創刊150年を迎える読売新聞の号数である。

 第5万3181号。

 第5万3237号は、毎日新聞の1月1日の号数だ。

 その差、56号。

 毎日新聞は、1872(明治5)年2月21日(旧暦)創刊の「東京日日新聞」から号数を数えている。創刊150年は、2022年で、ことしは創刊152周年になる。

 読売新聞は、1874(明治7)年11月2日東京・虎ノ門で創刊とHPにある。創刊が2年違うのに、発行号数は56号しか違わないのは何故?

 読売新聞は、5万号に到達した紙面(2015年4月9日)に、「号数」の解説をした。

 《東京本社では、休刊日で朝刊がない日は夕刊をカウントし、夕刊がない地域は翌朝刊を「合併号」として2回分カウントする》

 毎日新聞は、「号数」は朝刊の発行回数で、夕刊は朝刊と同じ号数を付けていた。

 つまり休刊日の度ごとに、1号ずつ、毎日新聞と読売新聞の差が縮まっていたのである。

 「このままでは読売新聞に号数が抜かれる」と気づいた人がいるのかも知れない。毎日新聞は4万号を達成した次の休刊日1987(昭和62)年9月24日付け夕刊から「読売方式」を導入した。

 以来「56号差」は保たれているのだ。

 ちなみに東京発行の元日付け各紙の発行号数————。

 日本経済新聞 4万9481号
 朝日新聞   4万9393号
 東京新聞   2万9099号
 産経新聞   2万9061号

 スポーツ報知は、「郵便報知新聞」として1872(明治5)年6月10日創刊、5万1102号。

 朝日新聞も大阪発祥だから、5万1001号。

(堤  哲)