トピックス

2023年10月23日

日本新聞協会賞受賞は8年連続35件目、最多記録を更新!

 新聞週間。日本記者クラブのある内幸町・日本プレスセンタービル玄関に2023年度日本新聞協会賞のパネルが飾ってあった。

 毎日新聞西部本社編集局写真部兼那覇支局・喜屋武(きゃん)真之介記者(38)の「『伝えていかねば』沖縄・渡嘉敷島 集団自決の生存者」は、頭が凹んだ男性の写真だ。太平洋戦争末期の沖縄・渡嘉敷島での「集団自決」。父親が家族一人一人に木の棒を振り下ろしたのだという。その男性は、人前で帽子をかぶり続けてきたが、喜屋武記者は了解を得て帽子を取った姿をカメラに収め、埋もれていた史実を78年ぶりに明らかにした。

 新聞協会は「生存者が少なくなる中、戦争の悲惨さと愚かさを圧倒的な表現で伝えた写真報道として、新聞協会賞に値する」と高く評価した。

 毎日新聞の報道が受賞するのは8年連続35件目で、最多記録を更新した。8年連続の受賞作は。

2022年「安倍晋三元首相銃撃事件の写真報道」奈良支局・久保 聡

 21年「ぬくもりは届く」~新型コロナ 防護服越しの再会~

北海道支社報道部写真グループ 貝塚 太一

 20年「にほんでいきる」外国籍の子どもたちの学ぶ権利を問うキャンペーン報道

前東京本社編集編成局社会部 奥山はるな

 19年「台風21号 関空大打撃」大阪本社編集局写真部 幾島健太郎

 18年 キャンペーン報道「旧優生保護法を問う」仙台支局 遠藤 大志

 17年「ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」

北海道支社報道部写真グループ(前東京本社写真映像報道センター)梅村 直承

 16年「連続震度7『奇跡の救出』など熊本地震の写真報道」

西部本社編集局写真部 和田 大典

(堤  哲)