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2023年3月20日

挨拶3分、史上最短? センバツ開会式の松木健社長

 センバツが18日開幕した。95回の記念大会で、参加は例年より4校多い36校。選手全員がグラウンドを1周する入場行進は4年ぶりだった。写真はいずれもNHKテレビから。

 出場全チームがバックネットを目指して行進!ここで仕掛け花火が走る、派手な演出はなかった

高松商・横井亮太主将の選手宣誓
君が代独唱、高松一高・中村心澪(みれい)さん

 21世紀枠で初出場の徳島・城東高は、選手12人。49年前、1974(昭和49)年センバツの「さわやかイレブン」池田高(徳島)を思い出す。大阪社会部時代に酒井啓輔さんと私(堤)で担当した大会だった。

 池田は優勝戦まで勝ち進み、準優勝旗を手にした。蔦文也監督がイレブンを厳しく鍛えたが、城東は女子マネの永野悠菜さんがノックバットを振るう。入場行進でプラカードを掲げて先頭を歩いたのは永野マネジャーだ。

21世紀枠で初出場の城東(徳島)は選手12人。プラカードは、永野悠菜マネ

 主催の毎日新聞・松木健社長も初出場。優勝旗返還が初仕事で、そのあと大会会長の挨拶。

 「36校の選手が、甲子園球場の土を踏みしめ、力強く入場行進する姿を見て、胸を打たれました。出場校が一堂に会した開会式は、4年ぶりです。皆さんは青春まっさかりの時期に、新型コロナという困難に直面しながらも努力を重ね、周囲の人たちの支えを借り、憧れの舞台にたどり着きました。センバツは、飛躍に向けた礎を築く大会でもあります。全力でプレーをし、甲子園で得た経験を糧に、ポストコロナの時代に羽ばたいてください。甲子園を思い切り楽しんでください」

 これは19日朝刊に載った挨拶だが、これがほぼ全文だ。最後に「選手の皆さん、甲子園を思い切り楽しんでください」と言ったあと「終わります」。時間は、3分ほど。95回を数えるセンバツ大会で、最も短い大会会長挨拶だった、と思う。

(堤  哲)