トピックス

2023年2月7日

NHKBS1「特派員たちの日中国交正常化 50年後の証言」(11日=土=夜)を見て、と写真部OB荒牧万佐行さん

 写真部OB荒牧万佐行さん(81歳)から「今週土曜日夜、NHKBSを見て」と電話があった。11日 午後9時55分から放送されるBS1スペシャル「特派員たちの日中国交正常化 50年後の証言」で取材を受けたというのだ。

 紅衛兵に三角帽子をかぶせられて引き回しされる実権派幹部(左)と毛沢東語録を手に気勢をあげる群衆(右)。当時、25歳のカメラマン荒牧万佐行さん(81歳)が撮影した。

 荒牧さんは、1967年1~2月、毎日新聞が派遣した「中共(中国)特派視察団」の一員として中国を訪れ、「文化大革命」を取材した。

 視察団は、当時東大教授で、のちに学長を務めた林健太郎さん、慶大教授の村松暎さん、経済評論家の土井章さん(いずれも故人)と、荒牧さんの4人。当時の中国政府は、新聞社の記者やカメラマンの同行を許さなかった。

 これが「文革」を報じる連載紙面の1回目だ。荒牧さんは、この取材がきっかけで毎日新聞写真部に入社した。一連の文革写真で1967年日本写真協会新人賞を受賞した。

1967年2月11日付の毎日新聞東京朝刊1面

 写真集も出版している(集広舎2017年刊)。

(堤  哲)