集まりました

2020年5月10日

ズームで二金会、86-62歳の11人が参加

参加11人のZoom二金会(2020年5月8日夜)

 毎月第二金曜に集まる二金会。いつもは現役記者を講師に招き、世の風潮をああでもない、こうでもないと論じ合っている。コロナの時代に対面集会は控えるにしても、自粛と巣ごもりばかりではつまらない。今を時めくZoomを使ってビデオ会議を開いた。新聞記者はいくつになっても、世相に敏感たるべし。息切れしながらもバージョンアップは怠るな。

 5月の第2金曜、8日午後8時、Zoomの画面が立ち上がった。どこをどう押せばどう動くか分からない面々ばかり。「なんだ、これは」とぼやき声が聞こえるが、元気な顔が一人ずつ見えてきた。合計11人。この日は、レクチャー役の後輩記者は呼ばず、OBだけで懇談会という位置づけだ。

 まずは近況報告。「散歩が多くなった」「外に出ないと酒の量が減ってね」「晴『走』雨読の毎日だな」「こっちは晴眠雨眠だ」。社の旧友の消息を確認し合い、「あの人も亡くなったか」と嘆息も。遠隔授業の大変さを語る大学教員もいて、話題は広がり早くも収拾はつかない。これぞ、いつもの二金会。

 遠くは九州の宮崎市から。「散歩の途中で草花を撮ると、スマホが名前から何からすべて教えてくれるんだ」。旧軽井沢からは「標高1,100メートル、本日氷点下2度。南に八ヶ岳連峰、西に浅間山。槍と穂高も見えます」と。女子大の研究室からの参加も。

 1時間ほどたったころ「ところで、肝心のコロナの話はないのかい」「そうだ、文明論とからめて、これからどうなるんだ」と長老が挑発する。ロシアや中国のウオッチャーがそれぞれのコロナ論を展開すると、日本政府のコロナ対策を批判する論者もいれば、「いや、このまま収まれば欧米に比べて日本はうまくやったと評価されるのでは」という声も出る。よく言えば談論風発、悪く言えば、言いたい放題。皆さん、言論の自由を謳歌し、初夏の夜は更けていく。

 一人だけ「この紅茶にはウイスキーを入れている」と白状したが、ほかは酒を飲んでいない。現役のころと違うのは、「酒なし」でも話は弾むことぐらいか。気がつくと2時間以上経過し、お開きに。Zoomでもなんとかなりそう、と確認だけはできた。

 次回は顔を突き合わせて、今夜の続きができればいいが。

(中井 良則)

【Zoom参加者】(カッコ内は現役時代の背番号の上2ケタ、つまり入社年)
(画面上段左から右へ)天野勝文(59)橋場義之(71)中井良則(75)金子秀敏(73)
(画面中段左から右へ)中田彰生(69)石郷岡建(74)磯野彰彦(78)高尾義彦(69)
(画面下段左から右へ)重里徹也(82)堤 哲(64)諸岡達一(59)