随筆集

2023年7月26日

夢のある「日本写真絵本大賞」の写真展、四谷で

 ブラリと入った四谷の写真展会場で、「写真絵本」展が開かれていた(26日最終日)。主催は大空出版。毎日新聞創刊150周年記念出版『目撃者たちの記憶1964-2021』(毎日新聞写真部OB会2022年刊)を刊行してくれた出版社だ。

 これが第4回日本写真絵本大賞で金賞に輝いた「ビッキーのみる夢」。岩手県八幡平に棲息するモリアオガエルと、森を守るビッキー(妖精)たちの物語、と説明にある。三浦ガク・三浦綾子作。

ポエム賞「拝啓 ふるさとより」三浦孝裕作
毎日小学生新聞賞「モクーは郵便パイロット」大畑俊男・まつもと俊介作

 夢のある写真展だ。「毎日グラフ」編集部員だったこともある大空出版加藤玄一社長の挨拶パネルがあった。

 《写真と文章で物語をつづる「写真絵本」の世界。イラストや絵画でなく、写真というリアルな手法を主体とするだけに、物語をどこまで作りこむことができるのか未知なる可能性に期待をしてきました》

 《作品の募集を始めて4年になります。すでにこれまで1000を超える物語が寄せられていますが、写真の素晴らしさはもちろん、作者の個性と創造力には驚くべきものがあります》

 入賞作品は、同出版社から「写真絵本」として刊行されている。第5回日本写真絵本大賞の募集も始まっている。

 この写真展は、8月3日〜31日パレスサイドビル1階の喫茶店「花」で規模を縮小して展示する。

(堤  哲)